『性器雇用』ゲームシナリオより抜粋




【沙織】「ええと、原田……美香さん?」

カルテらしきものを見ながら尋ねてくる。

【美香】「は、はい」

【沙織】「あら、あなた。昨日の入社式で、新入社員の代表を務めていたわよね?」

【美香】「はいっ、そうですっ。恥ずかしながら……」

【沙織】「あはははっ、ずいぶんと元気がいいわね。けど、そんなに緊張しなくても大丈夫よ。リラックスなさい」

【美香】「は、はい…………」

【沙織】「ふふ。顔が真っ赤よ。あがり症なのかしら?」

【美香】「ええと……そうだと思います」

おかしいな。精神安定剤を飲んだところなのに。さっきは、効いていたような気がするんだけれど……。

【沙織】「でも、新入社員代表に選ばれたのよね?」

【美香】「はい……自分でも、不思議ですけれど……」

【沙織】「そうねえ……」

竜崎さんは机にカルテを置くと、眼鏡を手で弄りながら、ジッとわたしの方を見つめてきた。

【沙織】「……………………」

【美香】「? ……あの………………どうしました?」

【沙織】「ふふっ。なるほどね」

【美香】「え?」

【沙織】「きっと、あなたはスジがいいからよ」

【美香】「は?」

しばし、わたしを観察し、そんなことを言って笑う。

【美香】「……どういう意味でしょうか?」

【沙織】「つまり、原田さんは将来有望ってこと。会社もあなたには期待しているってことよ」

【美香】「え、ええっ? どうして、そうなるんですかっ?」

【沙織】「ふふふっ、今にわかるわ。追い追い、ね」

【美香】「……………………?」

褒められたのか、何なのか……竜崎さんが何を言っているのか、わたしにはサッパリ理解できなかった。

彼女は意味深に微笑むだけだ。

【沙織】「……さてと。いつまでも雑談をしていたら、後が詰まってしまうわね。早速、診察をはじめましょうか」

【沙織】「それじゃあ、まずは簡単な質問から」

【美香】「はいっ」

【沙織】「セックスをしたことは?」

【美香】「はい……えっ…………せ、せッ……!?」

【沙織】「あら、聞こえなかった? セックスをしたことはあるかと聞いているの。あるの? ないの?」

【美香】「ああぁ、ありません……ッ!!」

【沙織】「あら、そうなの。めずらしい」

【美香】「っ………………」

いきなり、何を聞いてくるのかと思ったら……。あまりに唐突な質問に面食らってしまった。

【沙織】「じゃあ、次の質問ね。フェラチオをしたことは?」

【美香】「ふぇ、ふぇっ……ふぇらっ!?」

【沙織】「変な子ね。いちいち、尋ね返す必要はないでしょう?」

【美香】「だ、だって……」

【沙織】「何、あなた……フェラチオも知らないの?」

【美香】「ええっ……あの、その……それはぁ…………」

【美香】(け、健康診断って……こんなことまで聞かれるの……?)

刺激的な言葉の連発に、頭がパニックになってくる。